組織人事課題の捉え方

組織の問題は、制度変更だけでは解決できない。
制度を作るのは簡単だけど、それを運用するのはそこにいる人たちだからだ。
運用する人たちの納得があってはじめて機能するのがルール。

そして、何のために制度を見直したいのか。この目的意識が近視眼的になってる場合が多い。

とある打ち合わせで「長期的な人件費コントロールのために制度を見直したい」という切り口で提案依頼があったのだが、そもそも人件費コントロールの話が出る時点で、「利益が足りない・成長鈍化」か「不適切な人を上に登用してる・育成が出来てない」か「その両方」である。
そして、そのコストメリットを制度変更だけで出せるのは、かなり長期的であり、むしろ制度変更の目的は「優秀な人材の定着・採用」や「育成」や「新陳代謝」などであり、間接的な効果のほうが期待しやすい。

であれば、制度は制度として見直すとして、どうしたら定着率の向上や育成につながるのか、他の策を検討をする必要があるし、そのほうが企業の成長に間違いなく寄与する。

私たちコンサルタントは、相手から問題や課題を突きつけられたとき、どれだけ客観的に問題を捉えられるか、その企業の成長にとって今一番大事なことは何か、今の問題の本質は何か、仮説を立てられる力が大事。むしろ、そのスキルで生きているくらいの気持ちで向き合わないと、顧客の成長を支援出来ないんじゃないかなと思う。

ただコンサルとしての上記のスキルより、

・社長が近視眼的だったらどうするか
・担当者が暴走してたらどうするか
・社員ほモチベーションが低いときにどうするか

など、人による揺らぎをどう吸収したり、納得感を作ったりするかのスキルのが難しいし、やりがいがある。
というのも、揺らぎが大きいほど、まとまったときの皆の喜びが大きいですからね。

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