組織のパワーバランス

人というのは、組織の中のパワーバランスをよく見てるもんだと思う。決められない社長、激昂する上司、ごねる社員、相手のタイプと持ってる力のバランスを見て、対処しようとする。

一番危険なのは「自信のない社長をみくびってる我儘ベテラン社員」。このタイプは勝手な行動をしたり、新しいことを嫌がったりするで、品質、安全、顧客対応などの面で足を引っ張り、会社の変革機運を減退させる…どころか利益によくない影響を与える可能性が高い。そのくせ、会社は自分を辞めさせはしないとみくびっていて、本人はしがみつく気満々だったりするから厄介。社長は辞めてもらうと人数減ることにビビり、何も言えないという負のスパイラル。

皆が自己保身に陥ると、負のスパイラルにハマっていく。

かくいうワタシも、クライアント先にいけば、役員間、社員間のパワーバランスやここに至る背景を掴むことに必死だ。コンサルとして事故りたくないし。

それがワタシの自己保身だ。

でも、大義は見失ってない。「常に、お客さまの組織が今より良くなるように、本質的な課題解決を目指す」だ。大事なのはココだろう。

この当事者意識や目的意識でバランスを取れていないと自己保身が勝ってしまうのだろう。

社員も経営者も同じ。組織力学というパワーバランスに負けると近視眼的になり本質を見失う。パワーバランスに勝敗はつけず、しなやかに受け止め、自分に素直に相手と向き合うことが大切なのだろう。