働き方改革セミナー登壇
ITに頼ればいいのか!?
某所からのご依頼で、働き方セミナーに登壇してまいりました。
昨年度から、この話題に関することには、ゆるめに関係がありまして、ごく稀に登壇したり、自治体さん向けに提案したり、相談を受けたりなんぞしてきました。
で、この手のセミナーの最近よく見かける座組は、「IT屋さんの商材販売のためのセミナー」
もちろん、そうはうたってないのだけれど・・・
・なんらかのセキュリティツールの導入
・グループウエア、社内SNSの導入
・なんらかのクラウドサービスの導入・・・
もちろん、どれも便利だし、使うなら早いうちに導入して社内に馴染むようにしておくことも大事。
私ももともとはIT屋だし、新しいことは大好きなので、これらのツール導入は反対しません。
拠点が離れている人たちとチャットツールで交流ができるならそれも便利。
社内でITに明るい人たちがいて、前向きなら、ちょっと試してみる?とやってみるのもありでしょう。
で、セミナーの話に戻ると、一過性のご支援ということであれば、この手のセミナーでも構わないのですが、組織をどうする、人をどうする、制度をどうする・・・ということを考えるのであれば、ツールは改革の「きっかけ」の1つとして捉え、対処療法的に何かを導入して終わりではなく、根本的な問題の解決に持っていってほしいなと思うんです。
みんなと一緒に仲良く残業!?
以前クライアント先で、中途で入社した女性が入社数日後に言ったセリフ
「私も、皆さんのように残業ができるようになりたいです」
おぉ、これはいかん!笑
心の中では、
「私も、皆さんのように仕事ができるようになりたいです」
なのかもしれないが、さて、本当に仕事ができるから残業をしているのか・・・?と考えると、それはどうなんだろう・・・と、私は思ってしまいました。
承認欲求ですよね。この会社に自分が存在することを認めてほしい。
そう思うからこそ、仲間になるために残業をしたい。
このまま成長してしまうと、結局残業に頼らざるを得ない業務をしている人材のコピー版人員がもう1人増えてしまうだけで、生産性は上がらないわけです。(ちょっとキツイ言い方で失礼)
実際に業務の棚卸をすると、なぜこんな作業しているの?ということも多数。
聞いてみると大半は「昔いた人がそうやっていたからやっているだけで、なんでこの作業をしているのか意味はわかりません」なんて言われたりする。このレベル感だと、いきなり新しいツールに頼ると、結局ツールを使うことが負担になることも多い。で、結局使われない。ほら、新しいことやってもウチの会社には馴染まないんだ・・・と失敗体験を増やすのみ。
だとすれば、まずは今の業務の整理整頓から・・・だろう。
会社の現状、組織の現状を客観的に整理した上での、働き方改革であってほしいなと思う。
そのあたりを、今回のセミナーでは上手に伝えきれなかった(色々事情もあるのですが)ので、反省も含めてチョロっと書いてみました。