面子にこだわるな

面子にこだわるな

面子・プライドの正体

面子(めんつ)とは、世間からの評判、体裁を意味しており、それを守ろうとする態度を「面子にこだわる」と言います。一方、プライドとは、他の人より優れていることを誇りに感じる気持ちや、能力が正当に評価されることを求める気持ちのことです。意味としては似ていますが、プライドは“他人と比較して自分を評価する言葉”で、面子は“他人から見た自分がどう評価されているかを判断する言葉”で、そこに違いがあります。

面子にこだわるとデメリットしかない

ミーティングなどの議論の場を勝ち負けと捉えて、他人を見下したり、強い口調で相手を否定したりする人がいます。複数の人たちで話し合う場は、よりよい結論やアイデアを求めて行うものであり、決して、勝ち負けを決める場ではないはずなのに、なぜか「自分の意見を通そう」、「自分より下の立場の人の意見を通したくない」、「自分の意見を撤回できない」という個人的な理由である“面子”が優先して、おかしな態度や言動になってしまう人がいます。こういった傾向は、立場が上に上がるほど、自分のこれまでの成功体験にすがり、面子にこだわりやすくなります。もしくは、自信がないために、それを隠そうと面子にこだわっている可能性もあります。いずれにしても、このような態度は、以下のようなデメリットを生みます。

個人と組織へのデメリット

・周囲のメンバーの能力を認められなくなる

・自身の管理能力・業務遂行能力の低さを露呈させてしまう

・組織の成果を阻害する

・周囲と自分の距離を広げる(いざというときに助けてもらえなくなる)

・自分自身の成長を阻害する

自己開示・他者意見を受け止めることのメリット

知らないことや出来ないことを素直に認められずにいると、自身の成長機会を阻害します。また、一人の面子を守るために周囲が振り回されていては、組織の力は最大限発揮できないでしょう。

私のブログではおなじみですが・・・ジョハリの窓(下図)は、「自分が知っている自分」と「他者が知っている自分」の開放領域が広いほうが、お互いを理解できオープンな環境になり、組織のストレスが少なく自己成長しやすいという点を図に表したものです。

解放領域の広げ方には縦横2パターンあります。横に広げるのは、「他者からのフィードバックを受け止める」ことで自分の気づかなかったことに気付くことです。縦に広げるのは「自己開示」で、自分の意見や考えを適切に伝えることです。“人の意見を聞かない”、“自分の知らないことを認められない”では、開放領域は狭まってしまいます。

面子にすがるのは、本当の自分ではなく、理想の自分や虚像の自分を作り上げて、その自分を演じているからかもしれません。自分を隠している人には、周りの人も本当の気持ちや考えを話さなくなります

以前、「うちの社員は、全然意見を言わない。能力が低い」と言っている社長とお会いしたことがありますが、長い年月にわたって社員に対して高圧的に接し、部下を信用せず、会社を守ることが自分の面子を守ることとイコールになった結果が、意見の言わない社員を作っているのは明白でした。

面子へのこだわりを捨てることが、自身を成長させ、チームに成果を残すことと信じ、勇気を持って素直に自分を表現してみるとよいでしょう。

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