情報に振り回されすぎず爽やかに生きる
ネガティブな情報にばかり振り回されない
連日、新型コロナウイルスの情報にまみれて(といってもいいほど、情報はたくさん溢れている)、疲れている人も多いでしょう。命にかかわる問題ゆえ、正しい情報を得て、今後の行動を考えていくことは重要です。しかし、必要以上に情報を得ることで、心が乱されたり集中力を失ったりしていては、大事な局面での判断が鈍るどころか、日頃の仕事や生活のパフォーマンスを落としてしまうでしょう。
なぜこんなことを書いているかというと、ネガティブな感情(不安な気持ちや怒りの感情)は、勝手に大きくなりやすいからです。誰かと喧嘩をして、あとあと振り返ったら「なんであんなことで怒ってたんだろう」ということがあると思うが、アレと同じようなものです。不安な気持ちも同様で、ネガティブな情報に触れすぎていると、思考がどんどんネガティブになっていきます。そして、ネガティブな思考は、前向きな気持ちを抑え込み、自分自身の本来のパフォーマンスを損ねていく。
”さまざまな情報に触れて、正しい判断をしたい” という感情やロジックは正しいと思う。
でも、その情報に感情が振り回されていてはいけないだろうと言いたいんです。
”こんなときだからこそ、出来ることは何か” という思考の方が、良いはずなんです。
誰が正しくて、誰が正しくないとか、私にはわかりません。ひとつ言えるのは、こんなときでも自分のバランスを崩さずにいられたらいいな。ということです。
お釈迦様だけじゃなく、あなたも半眼で
私は、ヨガに通って4年ほどになる。ヨガに通って一番良かったのは、自分の心と身体に向き合うことができることだ。
心が乱れていたり、身体の調子が悪いときは、上手にポーズが取れず、グラグラと揺れてしまう。特に、片足立ちのポーズなどはそうだ。そして、そんなときにムキになって「くそーーっ、なんとかバランスとるぞ」と力を入れてしまうと、余計にグラグラ揺れる。そして、今日はダメだと落ち込む。
あるとき、瞑想のように「半眼(目を半分閉じて、ぼやーんと目の前を見る感じ)」でポーズを取ってみたことがあるのだが、このときに、気持ちがスーっと落ち着いて、ポーズが安定する瞬間を感じたのです。
あれ?この感覚なんだろう。。。と、そこで気づきました。
「ポーズを安定させる=バランスを取る」ということは、外の情報(景色)が必要。でも、外の情報を目に入れ過ぎると、余計な情報が入りすぎて力が入る。例えば、周りの人は上手に出来てるなとか、自分のグラグラ揺れている身体の動きとか。。。とにかく見たくないものがたくさん目に入ってくる。そして、この情報に気持ちが乱されて、余計に安定しないのだ。
本来、安定というのは、外の情報を上手に得ながらも、自分の力(軸)で立ってバランスを取ることであり、自分の力だけでもないし、外の情報だけで取るものでもないのだ。
だからこそ、半眼なんです。
ある程度の情報は必要だが、その情報に振り回されては自分の心を見失う。
そして、自分の軸や考え方を持つことはとても大事だが、そこに固執していると身勝手な対応になることもある。
だからこそ、半眼なんです。(大事なことなので2回言ってみた)
上手にバランスを取るということが、自分中心でもなく相手中心でもなく、気持ちよく爽やかに生きていくためのコツなのではないだろうか。
そんなことを、この騒動から思った次第です。