説得と納得

10対0で勝たないと不満なんですか?

とある研修で、「非主張的ではストレスが蓄積されますし、攻撃的になるというのは、自分の思い通りにならないという欲求不満の表れですので、ストレスは高いです。なので、自分の言いたいことは上手に伝え、相手の話もきちんと聞いた方が、爽やかですよね」って話をしたら、

「でも、例えば取引先に自分の提案が100%飲んでもらえず、6対4になったり、5対5になったりするじゃないですか。この時点でストレスは溜まるし、全然爽やかじゃないんです」と、50代のベテラン会社員。

それって、そもそもちゃんと話し合えてなくないですか?

いつもその調子で仕事していたら、めちゃめちゃ疲れません?

世の中そんなに自分の思い通りに全部進みませんよね?

よく話し合って、納得するということが出来ていないのでしょう。

説得と納得の違い

説得されたから、自分は何割か飲み込んで、相手の要求を受け入れてあげたんだ・・・この感覚だと、そりゃストレスが溜まりますよね。

あるべき姿としては、「まぁ、お互い歩み寄って、落ち着くとこに落ち着いた」という感覚の方が健全だと思うんです。

中途半端な妥協はいかん

妥協している状態というのは、この図にあるように、中途半端な納得なんだと思います。自分の言いたいことは相手に伝わっていないし、相手の言いたいこともよく聞けていない状態でしょう。そして、この場合、自分が納得できていないことを相手のせいにしたりする。そういう方多いですね。これでは、気持ちよく仕事出来ないと思います。

「自分は合っているけど、相手は間違っている」そう思っていないだろうか。

意見や考え、気持ちは人それぞれ。尊重する気持ちくらいなかったら、他人同士うまくいかないでしょう。

先日、人生の先輩が「やっぱり素直が一番だよね。素直さが人を惹きつける」と言っていた。私も激しくそう思います。

なんで素直さの話をしたかというと、素直じゃないと、自分の言いたいこと言えないし、相手の話も聞けないからです。みなさんも、大切な人の前では素直でしょう。それは、会社でも同じですよ。もっと素直になっていいよって会社が増えるといいですね。気持ちよく働けますし、成果にもつながると思います。

そんな職場が増えるよう、私なりに頑張っていきたいと思います。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

前の記事

組織の成長を見つめて

次の記事

人の話を聴けるか