組織の成長を見つめて

今年1年を振り返って

今年は、たくさんの企業の組織にコンサルティングを実施することが出来ました。これも、お客さまあってのこと、本当に感謝しています。

コンサルティングの現場というのも、スポーツや楽器と同じで、たくさん経験することが大事だったりする。たくさん経験することで視野が広がるだけでなく、判断力と瞬発力が養われ、より良い問題解決ができるようになるのだ。スポーツもセンスと知識だけでは良いプレーはできない。急に飛んできた球に対処ができるのは、それだけ練習をこなしているから反応できるのだ。これは仕事でも同じ。

今年1年、たくさんの企業さんと正面から向き合えたことは、私の成長にもつながったのだと思う。

葛藤を乗り越える

どの企業さんも、最初は自社の問題と向き合う中で、大きな葛藤がある。

自分がこれまで出来なかったことと向き合う、、、これまでの凝り固まった価値観と向き合う、、、これらは結構大変な葛藤になる。

時代に合わせていかなければと頭では理解していても、なかなか考え方を変えられないのが人間というもの。自分が安全だと思って歩いている道は、本当に安全なのか。もっと広い視野で見たら、他に歩ける道があるんじゃないのか。本当にこの道でいいのか。。。わからないから、「まずは経営を見直そう」と前向きに考える社長さんたちにたくさんお会いすることが出来た。

そして、数か月という短期間でも、少しずつ変化が出てきた企業さんもあって、それがまた嬉しい。

タイムマネジメントについて教えたら、残業が減っただけでなく、売上も倍増した社員がいたり・・・社内の問題に向き合う社員が増えたり・・・何より社長の発言がポジティブに変化してきたり・・・

少しは社会貢献できたなと思える出来事です。

せっかく色んな会社を見ているのだから、考え方を一般化させることも大事よねと、今年1年で感じたことを1枚にまとめてみました。

よくある組織の問題

大企業も似たようなものだったりするが、こんな問題が結構多い。

特に、1番のコミュニケーション不足・・・これ多い。みんな、上手に気持ちを伝えるのが下手なんだろう。また、4番の中だるみ、中間層が多いことが問題なのではなく、これまで中間層にケアをしてこなかったために、仕事がマンネリ化し緊張感を失う社員が増えるということが問題だったりする。良い教育やキャリアパスの明示、何よりも上司との対話で解決できるのがベターである。

5番の他責思考は、本当によくない。”今自分に出来ること”を考えるのを放棄し、他人や組織のせいにするのは危険。そして、こういうネガティブさは組織に蔓延するからね。キレイごとだとしても、この思想が危険だということをしつこく伝え、周囲の先輩や上司が良い行動を認めていくことが必要だろう。

さて、みなさんの会社はどうだろうか。。。

自律した組織へのステップ

そして、前述の問題を解決しながらも、自律した組織へとステップを踏むためには、

とってもとってもとってもとっても(広末涼子の歌か?)大事な最初の一歩があると思っている。

それが、「言語化」!

自分の考えを話せるか、気持ちを話せるか、そのためには話す力、書く力、これを訓練しないと次に進めない。

制度を整えました!キャリアパスを作りました!1on1ミーティングを取り入れました!だけで組織は成長しません。ちゃんと話せないのに、ミーティングが上手に進められるとは思えないですし、制度を前向きに理解するのも自分の考えをアウトプットできてからだと思うのです。別に難しい能力を身につけろと言っているわけではありません。書いたり話したりすることで、相手の中に自分を投影して、自分の考えを見つめたり、少し自分の気持ちに素直になってみたり、そうやって自分の考えを整理することができると自分の成長にもつながりますし、組織の問題解決も自律的に出来るようになってくるからです。

ステップはかならず順番にではありません。制度を作りながら、コミュニケーションの円滑化を同時に進めることも多いですしね。それは、社員さんの状況次第というところでしょうか。

また、書くとか話すとか思考が見えてくると、周囲に良い影響がありますね。

他のメンバーが「あいつ、あんな側面あったのかぁ」「意外といいところたくさんあったなぁ」とかね。自分と相手との違い、自分の相手への思い込みが少し解けるところがいいですね。これからは個を活かすということが今まで以上に必要になるでしょうしね。ダイバーシティですから!

というわけで、話が長くなりましたが、

来年も成長したい!と願う組織や人を応援していきたいと思います。

本年も大変お世話になりました。また、来年もよろしくお願いいたします。

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