もう少しいてもいいかな(会社を辞めるとき)

“もう少しいてもいいかな” の法則

仕事柄色んな土地に行くが、稀に「帰らなくてもいいなぁ、もう少しいてもいいかな」と思える場所がある。

帰巣本能強めのワタシをそれだけ魅了する土地が現れることに、私自身驚くし、家族や友人に話すと「よっぽどだねぇ」と驚かれる。

最初に感じたときは、なんかの気の迷いで土地の魔法にかかっただけだと思ったのだが、先日その法則が解明できた。

  • 日常を越えた圧倒的な景色の良さ(綺麗さ、壮大さなど)

  • 美味しい料理、お酒

  • その土地で出会う居心地の良い人たち

ただ、美味しい料理だけで、帰りたくならない。ぶっちゃけ、美味しいものは毎日食べなくてもいいし、他でも美味しいものはたくさんあるし、代替可能性が高い。でも、景色の力と人の力はその土地でしか出会えない。そして、えも言われぬ力を持つ。

季節によって表情を変える山肌、稲穂、太陽の光、綺麗さと残酷さを併せ持つ雪……これらはそこでしか味わえないし、その時々で変化するのが良い。

人もそう。どう表現したらいいかわからないが……前向きな人、媚びへつらわない人、愛のある毒舌が言える人、反応ができる人は、ワタシにとって居心地の良い人である可能性が高く、出会えると嬉しくなる。

この景色は、春に来たらどんな表情をしているだろうか。この人たちは次に会ったらどんな表情をしてるだろうか。そして、また美味しいものが待ってるだろうか。

うーん、もう少しいてもいい居心地だな。

こんな心境である。

会社を辞めるとき

突然なんの話かと言うと、転職や独立など会社を自主的に離れたり、辞めてやるーと思った経験がある方はイメージつくだろうがを、辞める理由は1つではないことがこの「もう少しいてもいいかな」の法則に似てる気がするのだ。

辞める理由は、給与だけでも…やりがいだけでも…将来性だけでも…微妙な人間関係だけでもない(もちろん、どれか1つにデカいインパクトあれば別で、自分の安全安心まで脅かすような危機からは逃れるべきだが)。

退職決意には、これらの複合要素が絡み合っていると思う。

給与が低くても、あの先輩にはお世話になったしなぁ。仕事も裁量大きくてやりがいあるよなぁ。もう少しここで出来ることもありそうだ、頑張ってみるか。と残留を決めることもあるが、

逆に、給与もなぁ、やりがいもなぁ、ここで学ぶことはもう少なそうだ!という思考になれば、新しい場所を探す。

1つだけの理由で辞めてやる!にはならないのが人間の心理ではないだろうか。

美味しい食べ物だけでは、もう少しいようと思えないし。

景色だけでは、もう少しいようと思えないし。

人だけでも、もう少しいようと思えないし。

これらが絶妙に絡み合って、判断基準を生成しているのだろう。

だから、安易な退職を防ぐための策も、給与だけでも仕事だけでも人間関係だけでもイカンということ。まんべなく楔を打つように、対応していく。

適当にやれって話じゃなくて、評価・報酬・育成はどれかだけ一生懸命作ったからと完璧になるもんじゃないって話。

さて、来年はどんな景色、どんな人、どんな食べ物に出会えるだろうか。

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