モラール・サーベイとは

従業員は、会社の給料などの処遇だけでモチベーションが上がるわけではありません。会社の方針や人間関係、組織運営・仕事の仕組みなど、さまざまな要素の組み合わせの中で、満足度が変化しながら働いています。この「満足度」を調査分析するのが一般的に「モラールサーベイ」と呼ばれる「組織の健康診断」です。

この調査を実施することで、従業員の不満や不安などの本音を把握することができるため、内部に潜む問題や今後起こりうるリスクの予測にも役立ちます。そして、この結果をもとに、今後の人事施策へと活かし、組織内の課題を解決していくことで、企業の成長につなげることが可能となります。

こんな組織におすすめ

  • 何かしらの人事施策を打ちたいが、まず何をしてよいかわからない
  • 組織の問題の真因を知りたい
  • 売上や利益が停滞気味で、これから新しい事業に打って出たいが、どのようなチームを組成すればよいかわからない
  • 個人主義的で、同僚の仕事に無関心で互いを助け合わない
  • 上司が部下を育てない、あるいは上司と部下の関係が弱い
  • 上層部の考え方が現場に伝わっていない
  • 各チームの連携が悪い
  • 離職率が高い

導入するには心構えを

従業員の声をもらうということは、その声を聞いてフィードバックをする・何かしらの施策を打つという覚悟を持って臨まなければなりません。「調査はしたけれど、何もしなかった」では、従業員の不満を増長させてしまうだけで、逆効果につながるからです。

また、当然ながら、調査分析の結果、経営者にとって耳の痛い言葉が並ぶこともあります。この言葉を受け止める覚悟も必要です。この言葉にカチンときて従業員を責めていても問題は解決しません。経営側の説明不足により、従業員の認識が甘いことも多いでしょう。どちらの説明不足なのか、どのような対話をすることがベストなのかを探るための調査です。真摯に不満を受け止めて、解消できるような解決策を一緒に見つけていきましょう。

進め方

調査方法の打ち合わせ
記名か匿名か、簡易的調査か完全版調査かなど、御社の課題に合わせて選択します。
また、調査票の提出は、当社と従業員の間でのやりとりとなり、会社は一切挟まずに実施します。
調査票配布・回収
WEB・メール・郵送など、御社の導入しやすい方法で配布回収を実施します。
いずれにしても、当社と従業員間のやりとりとなるため、本音が聞き出しやすくなります。
従業員ヒアリング
定量調査で出された仮説をもとに、主要メンバーへのヒアリングを数名実施し、定性的な情報を抽出します。
組織診断報告書の説明
組織全体の傾向だけでなく、部署別、年代別、役職別の傾向も調査します。
これらの調査から、管理職の認識以上に若手社員との間にギャップがあることが明確化されたり、会社の方向性について経営陣からの説明が不足することにより、従業員が会社に対して不安を感じていることが浮き彫りになることがあります。あくまでも一例ですが、自社固有の組織の問題がこの調査で明確にすることができます。
今後に向けたご提案
問題点を指摘して終わるのではなく、現状とあるべき姿のギャップから、今後どのような組織を目指し、どのような施策を打つべきかのご提案をいたします。